日本初DAO型シェアハウス。仮想空間の概念とリアルが融合した「Roopt神楽坂 DAO」とは?

空き家活用のシェアハウス事業などを運営する株式会社巻組とソーシャルメディア事業やスタートアップスタジオなどを手がける株式会社ガイアックスが、東京・神楽坂に日本初となるDAO型シェアハウスを立ち上げました。
DAOとは、分散型自立組織のこと。Web3.0時代の到来で、トレンドワードの一つになっているのですが、その概念を理解している人はまだ多くはないと思います。
そこで今回は、Web上の仮想空間のコミュニティをリアルな場であるシェアハウスに転用した「Roopt(ループト)神楽坂 DAO」の魅力に迫りました。

■そもそもDAOとはどういう概念?

DAOとは「分散型自律組織(Decentralized Autonomous Organization)」の略で、決定権を持つ組織の代表者がが存在せず、同じ目的を持った参加者一人ひとりによって自立的に運営される組織のことです。

その概念を取り入れた「Roopt神楽坂 DAO」は、従来の不動産物件のように物件をオーナーや管理会社が管理・運営するのではなく、入居者やその他の出資者が自律的に運営に関与するという点が大きな違いとなっています。

Roopt神楽坂 DAOの仕組みは?

シェアハウスは、4Kの木造2階建てで、4部屋に10ベッドが設置されています。このシェアハウスの最大の特徴は、240個のNFT(非代替性トークン)があらかじめ発行されることです。1トークン3万円で購入でき、購入者にはシェアハウスに「住む権利」が与えられます。

そして、その保有者は、1カ月の「入居」プランか、7泊8日の「ワーケーション」プランのいずれかを選択。1人当たり24トークンまで購入でき、最大で2年間住むことができます。

またトークンの購入者は、Discordというチャットアプリに招待され、ここで物件の管理・運営についての議論に参加する形となっています。

一人ひとりの幸せがコミュニティを良くする

時代の最先端をいき、若者にも注目されているRoopt神楽坂 DAO。運営の株式会社巻組代表・渡邊氏にお話を伺いました。

ー今回の立ち上げの経緯を教えてください。

「私たち巻組は、宮城県石巻市を拠点として、空き家を活用した賃貸運営を県内外の自治体で15件ほど展開しています。もともとRooptは、多様化する若い世代のライフスタイルに、よりフィットするシェアハウスの運営をするため、1日から入れるシェアハウスとして、株式会社ガイアックスと資本提携して立ち上げた、シェアハウスシリーズなんです。コロナ禍で時代が変化する中、自由な働き方をする人が増えました。住む人や定住する人も限られる中で、住人以外も関われる方法を模索していたんです。そこで、Web3.0の仕組みであるDAOの概念を取り入れることによって、リアルな場にいない人でもオンラインで関われるのではないかと導入しました」

ーDAOの導入によりどんなメリットがあるのでしょうか?

「賃貸運営で上下関係ができるのは、大家と利用者の関係性です。入居者は何か提案がある時、大家と交渉しなければなりません。大家も入所者一人ひとりに対応することになり、全体の最適解を見つけるのは困難です。しかしDAOの場合は、そうではなく一人ひとりが大家になり、アイデアを出したり、リスクヘッジしながら、物件の価値を参加者全員で高めていけることが大きなメリットだと思います」

ー2022年6月28日から募集をスタートされたとのことですが、募集後の反響はいかがでしょうか?

「たくさんの反響をいただいています。特に、10代の方の利用が多かったのは意外でした。1トークン3万円なので、様子を見ながら住めるという部分も安心して利用できる点かもしれません。この施設は、学生起業家を対象としているのですが、彼らと一緒にDAOのあり方を模索したいと考えています。ガイアックスもこれまでに若手起業家を応援する取り組みをしているので、“住む”という部分でも支えながら、サポートできる体制を作りたいですね」

ー今後の展望についてお聞かせください。

「今回シェアハウスへのDAOの導入によって、新しいコミュニケーションや組織の仕組みで、リアルな世界をもっと良くする挑戦をしていきたいと思っています。分散型自律組織で運営することで、不動産業界だけでなく、過疎地域の賃貸運営をも良くしていくことができると思うんです。これまでのように、誰か一人が主導権を握るのではなく、自分の幸せのために決断することが、コミュニティをよくしていく方向になっていけばいいなと思います。これを皮切りに今後もDAO型シェアハウスをどんどん展開していきます」

ソーシャルメディア事業や若者のスタートアップをポートしてきた株式会社ガイアックスと地域に根差し空き家活用でコミュニティ運営を実践してきた巻組だからこそ、たどり着いたDAO型シェアハウス。渡邊氏は、技術だけではなく、10代、20代の若い世代が、興味を持って参加してくれていることが希望だと話します。今後は、さらなるWeb3.0やDAOの浸透により、シェアハウスをはじめとした不動産業界やコミュニティのあり方も変化していくと考えられます。そして、その先駆けとなった「Roopt神楽坂 DAO」はさらに注目を集めていくことでしょう。

【Roopt神楽坂 DAO】
所在地:東京都新宿区矢来町134
構造:木造二階建て 3LDK/4K
リノベーション施工:2020年
条件:DAOプラットフォーム参加/専用ページからDiscord参加・NFT購入
HP:https://roopt.jp/sharehouse/about_kagurazaka/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です